端面加工に関する注意点

どちらの場合でも、必ず外周側から中心側へ加工するようにしてください。

溝が深く幅狭い場合

溝が深く幅狭い場合

複数回の突き加工を推奨します。

溝が浅く幅広い場合

溝が浅く幅広い場合

横送り加工を併用することを推奨します。

最初の溝入れ加工時の注意点1

最初の溝入れ加工時の注意点1

最初の端面溝入れ加工時は、溝からの切りくず排出が困難であり、噛み込み等のトラブルが発生しやすくなります。
送り速度を下げることで切りくずを連続させ、溝の中からスムースに排出するようにしてください。

最初の溝入れ加工時の注意点2

最初の溝入れ加工時の注意点2

切りくずが長く連続しすぎて問題となる場合は、ステップ送りを行い、適度な長さで分断するようにしてください。

複数回の突き加工を行う際の注意点

•複数回の突き加工で溝幅を広げる場合、外周側から中心側へ加工してください。
加工した溝の外側に切りくずの排出スペースが確保されるため、切りくず噛み込み等のトラブルを防止できます。
•突き加工の切込み量(APMX)は、インサート幅の60~80%を推奨します。
これは、APMXが大きい方がチップブレーカの性能が発揮され、切りくずコントロール性が向上するためです。

横送り加工を併用する場合の注意点1

横送り加工を併用する場合の注意点1

•横送り加工を併用して溝幅を広げる場合、外周側から中心側へ加工してください。
生成された細かい切りくずが遠心力で外周側へ飛ぶため、中心側で切削中の切れ刃に噛み込むトラブルを防止できます。
•1回の切込み量(APMX)は、インサート幅の40%以内としてください。

横送り加工を併用する場合の注意点2

横送り加工を併用する場合の注意点2

溝の深い位置で外周側から横送り加工を行うと、中心部付近で切りくずの噛み込みが発生する可能性があります。
この場合は、中心部手前(インサート幅以下)で横送りを停止し、改めて突き加工で除去してください。

倣い加工に関する注意点(BMブレーカ)

倣い加工に関する注意点(BMブレーカ)

BMブレーカは3次元的な倣い加工が可能です。切込み量(APMX 2)はインサート幅の30%以下としてください。

仕上げ加工の注意点1

仕上げ加工の注意点1

仕上げ加工は、外周側壁面から溝底面までを連続加工し、最後に中心側壁面を突き加工してください。

仕上げ加工の注意点2(BMブレーカ)

仕上げ加工の注意点2(BMブレーカ)

BMブレーカを使用すれば、一筆書きで仕上げ加工ができます。引き上げ加工時の切込み量(APMX 2)は下表を参照してください。