使用上の注意

インサートの取付け要領

  1. インサートを取付ける前に、インサート座をエアブローやはけなどで清掃してください。
  2. インサートをインサート座に確実に押さえながら、付属のレンチを使用してクランプねじを締込んでください。
  3. クランプねじの締付けは、図1に示す順番で行ってください。
  4. クランプねじは焼付き防止剤を塗布し、規定締付けトルクで締付けてください。規定締付けトルクは以下に示すとおりです。
    AXD7000 3.5N•m(2.58ft•lb)
    AXD4000 1.5N•m(1.11ft•lb)
  5. クランプねじは安全を確保するために重要な部品です。正規の型番のものをご使用ください。
    表2に示す回転速度を超えてご使用になる場合は、インサート交換と同時に新しいクランプねじと交換することを推奨します。
  6. インサート座面にすきまがないことを確認の上ご使用ください。

アーバタイプ本体取付け要領

  1. 本体をアーバへ取付ける前に、本体取付け穴内部・端面およびアーバ端面を入念に清掃してください。
  2. 本体をアーバにセットし、付属の本体セットボルトで締付けてください。締付けトルクは下表を参照してください。
  3. AXDに付属の本体セットボルトは、クーラントスルー対応の特殊ボルトです。紛失にご注意ください。

AXD4000/ AXD7000

表1 最高許容回転速度

AXD4000

表1 最高許容回転速度

AXD7000

  • 最高許容回転速度内でのご使用であっても、表2の回転速度を超えて使用する場合は、アーバや、ミーリングチャックなどと一体でバランス精度(釣合い良さ:ISO1940)をG6.3以上にすることを推奨します。また、インサート交換毎にクランプねじを新品と交換することを推奨します。
    さらに、カッタの破損を想定した、安全対策の施された工作機械をご使用ください。

注  AXD4000、AXD7000のバランス精度はホルダ単体(インサート、クランプねじを装着しない状態)で10000min-1においてG6.3となっています。

表2 アーバまたは、ミーリングチャックなどとの一体釣合わせを行わない場合の最高許容回転速度

AXD4000

表2 アーバまたは、ミーリングチャックなどとの一体釣合わせを行わない場合の最高許容回転速度

AXD7000

  • 使用回転速度は、工作機械、アーバや、ミーリングチャックなどの最高許容回転速度も考慮してください。
  • アーバタイプでクーラント穴使用時は、専用セットボルトをご使用ください。
  • インサートの切れ刃は鋭利にできていますので、素手でさわるとけがをする恐れがあります。必ず手袋などの着用をお願いします。