加工の課題

ターニングでは、外径溝入れ・内径溝入れ・端面溝入れ・倣い溝入れといった様々な溝入れ加工があります。
溝の深さや溝入れ部位によって長い突出し量が必要となり、切りくずの排出が難しくなるため加工安定性が課題です。

対策

様々な溝入れ加工

自動盤では一発溝入れ加工が多いため、加工したい溝幅に対して適切なコーナRと刃幅を持つインサートを選定してください。
希望の溝幅に合ったインサートがない場合は、多機能用インサートを使用してください。
多機能用インサートは、インサート両側も切れ刃となっているため、溝入れ後に横送り加工することで幅の広い溝加工が可能です。

内径溝入れ・工具突出しの長い加工

工具のたわみや振動対策が求められる内径溝入れや工具突出しの長い加工では、送りを下げるか、剛性の高いホルダを使用して加工してください。

倣い・ぬすみ加工

加工中に使用する切れ刃部分が変化します。
そのため、円周上に配置されたドットにより、様々な方向からの切りくずに対応できる倣い加工用ブレーカ(BMブレーカ)を選択してください。

切りくず処理

切りくず分断性と排出性向上のためにクーラントの使用を推奨いたします。

切りくず処理
希望の溝幅インサートがない場合は、多機能用を選択。

溝入れ・突切り加工用工具 GYシリーズ 加工上のポイント