ミーリング基礎

用語解説

倣い加工

曲面加工のことで、もとは模型を倣って作成したい形状に加工したことに由来する。

 

逃げ角

被削材の加工面と切削工具の逃げ面とのなす角のこと。

 

二番取り

ドリルやエンドミルに、切削中の被削材との摩擦を避けるため、すきまをつけること。切削工具の切れ刃の背面に逃げ面をつける作業。

 

抜け勾配

製品を形から取り出しやすくするために金型の壁面につけた傾斜のこと。

 

熱間成形

金属を成形する場合に、再結晶温度より高い温度で成形を行うこと。

 

熱伝導率

熱の伝わりやすさのこと。

 

 

ハイスドリル

高速度工具鋼でできたドリルのこと。

 

ハイスリーマ

穴を仕上げるときに使用する高速度工具鋼でできた切削工具のこと。

 

歯切

歯車の歯を切り出すこと。

 

刃先交換式バイト

インサートを交換することによって切れ刃を新しくできるバイトのこと。再研削の必要がない。

 

パス

切削をする道筋のこと。たとえば「2パスで仕上げる」は、同じところを 2回削って仕上げるという意味。

 

バックフィード

ターニングにおいて、端面加工をするときに被削材の回転中心から外径側に向かって切れ刃を移動させる加工のこと。

 

バー作業

自動盤において、被削材を繰り出しながら切削加工する作業のこと。

 

バニシング

磨くこと。軟らかい金属を硬い材料でこすることで、塑性変形させて仕上げ面を向上させる作用。

 

刃物台

ターニングにおいて、バイトやボーリングバーなどの工具を取付ける台のこと。

 

引張り強さ

材料を引張り、切断されるまでにかかる最大荷重をその断面積で割った値のこと。

 

ビビリ振動

切削条件が悪く、工具や被削材が振動すること。

 

皮膜

母材の表面に浸透して膜を作ること。コーティングでは、母材の表面を覆うように膜を作るので被膜という。

 

フェライト

他元素を固溶したα-鉄(体心立方構造)。炭素は、およそ0.02%まで固溶できる。軟らかく展延性があり、常温で強磁性を示す。

 

不等ランド

インサートのすくい面外周部に設けられたランドの幅が一定ではない切れ刃形状のこと。

 

プルスタッド

BTシャンクに取付けるもので、工作機械の主軸にシャンクを取付ける際に固定する工具。

 

ブレーカピース

切りくずをコントロールするためにインサートの上に置く駒のこと。

 

ブレード式

ボディに機械的に保持されて刃部を構成する再研削式の切れ刃のこと。

 

ヘビーメタル

鉄や銅など比重が4~5以上の金属元素のこと。一般的には鉄以上の比重を持つ金属の総称。

 

ボールベアリング

軸が回転するときの抵抗を少なくするために軸と軸受けの間に球を入れた軸受けのこと。

 

ポジランド刃形

インサートのすくい面外周部に設けられたランドが平坦ではなく、すくい角を持たせた切れ刃形状のこと。

 

ホブ

歯切盤で使用する歯車を削る切削工具のこと。