旋削工具

鋼旋削加工用サーメット材種「MP/MX3115」新発売

 鋼旋削加工用サーメット材種「MP/MX3115」を、2026年5月11日より販売いたします。

 鋼旋削加工用サーメット材種「MP/MX3115」は、表面平滑化とサーメット組織の最適化により、加工後ワークの寸法変化の抑制と良好な仕上げ面の持続性を実現した小物高精度加工に最適なサーメット材種です。

 MX3115は、サーメット組織の最適化と専用結合相を採用した新開発のサーメット材種です。硬さを低下させることなく、結合相を強靭化することで耐チッピング性を向上させるとともに、表面および内部の結合相密度を最適化し、高硬度な表面組織を形成したことで、耐摩耗性を向上させました。高い寸法精度と面品位が求められる仕上げ加工に最適な材種です。

 MP3115は、MX3115を基材に採用し、表面平滑化を極めたPVDコーティングを適用したコーテッドサーメット材種です。コーティング表面の凹凸を抑制し、平滑性を高めることで、従来材種と比較し被削材との反応や溶着を防止します。高平滑性コーティングとMX3115を組み合わせることで、より高い品質の仕上げ面を長時間にわたって安定して維持します。

鋼旋削加工用サーメット材種「MP/MX3115」の主な特長は、以下の通りです。

  • 表面平滑化とサーメット組織の最適化により、切削熱や溶着起因による工具摩耗や脱落を抑制。
  • 工具補正量の増加を低減し、加工初期から安定した加工後ワーク寸法と面粗さを実現。高品位な仕上げ面を長期にわたって維持。
  • 表面と内部の結合相密度の最適化と強靭化された結合相により、クラックを抑制、耐チッピング性を大幅に向上。​

新サーメット材種3つの特長

表面平滑化とサーメット組織の最適化により、ワークの寸法変化抑制と仕上げ面の持続性を実現

新サーメット材種3つの特長

MP3115:表面平滑化を極めたPVD コーティング

コーティング生成時に発生するドロップレット由来の欠陥を抑制することで、コーティング表面の平滑性を極限まで高めました。これにより、被削材との反応や溶着を防止し、高品位な仕上げ面を安定して維持します。

MP3115:表面平滑化を極めたPVD コーティング

MX3115:表面は極限まで硬く、内部はしなやかなサーメット

表面と内部の結合相密度を最適化することで、表面はさらに硬く、内部は靭性のある組織で安定した仕上げ加工を持続できます。

MX3115:表面は極限まで硬く、内部はしなやかなサーメット

合金鋼S45C : 端面湿式加工でのワーク外観比較

低速切削領域の中心部においても、平滑かつ高硬度な表面が溶着を抑制し、高品位な仕上げ面を維持します。

合金鋼S45C : 端面湿式加工でのワーク外観比較