iMXエンドミルシリーズ

「超硬（ヘッド）」+「超硬（ホルダ）」の2面拘束

BT30一体型鋼ホルダの特長

iMX に新たなアプリケーションを追加
高剛性で高能率加工を実現

一体型ホルダのメリット

一体型ホルダは工具の突出し量が大幅に削減できることから、小さいサイズの主軸で大径エンドミルの安定加工が可能とな
り、高能率加工を実現します。
ミーリングチャックは不要となり、コスト削減に貢献します。
首下のアンダカット設計で立壁加工に対応します。

切削性能

• SUS630　肩削り加工

高出力機との相性が良く、安定した加工を実現します。また、超硬ホルダやミーリングチャックが不要になることで、コスト削減が見込めます。

• SUS304　側面切削

ミーリングチャックの3倍の切込み量aeによる高能率加工を達成しました。

加工事例

• 立形マシニングセンタ：ブラザー工業株式会社　S700Xd1

切くず排出量600 mm³/min の高能率加工を達成しました。

Max 10000min^-1 最大出力26.2kW 最大トルク92N·m

• 横形マシニングセンタ：エンシュウ株式会社　SH350

推奨条件値の切りくず排出量の6倍 384mm³/min を達成しました。

Max 12000min^-1 最大出力31kW 最大トルク31.04N·m

iMXエンドミルシリーズの特長

iMXエンドミルシリーズは、ソリッド工具と刃先交換式工具の長所を融合させることで、高精度・高剛性・高能率加工を可能にした、画期的なツーリングシステムです。

• ヘッドとホルダの拘束面をすべて超硬製とすることで、ソリッド工具に近い剛性を確保。
• アプリケーションに応じた多彩なヘッド交換が可能であり、経済性に優れる。

用途に対応する最適材種

インコネル718の平坦部加工における寿命比較

工具剛性比較

超硬ヘッド＋超硬ホルダの2面拘束システムにより、従来品と比較し、約30%の剛性アップを実現しました。

チタン合金の溝加工における強度比較

ねじ部に鋼を採用することで締結部の信頼性が従来品より格段に向上しました。
高負荷切削にも対応可能です。

iMXエンドミルシリーズ ラインアップ

クーラントホール付き6枚刃制振ラジアスヘッド
iMX-C6HV-C 高能率加工で工程集約を実現

工具の集約を実現

繰り広げ加工から、仕上げ加工まで工具の集約や、工程全体の加工能率の向上を実現します。

クーラントホール付き4枚刃ワイドボールヘッド
iMX-B4WH-S アンダーカット・内曲面形状に

SUS630　縦方向送りびびり振動抑制比較

iMX-RC4F-C チタン合金・ステンレス鋼に

チタン合金加工用として、ラフィング形状にセンタースルークーラントホール付きのラジアスタイプを追加しました。
ラフィング形状により切削抵抗が低減され、機械剛性やワーク剛性が低い場合、工具突出し長さが長い場合に有効です。またセンタースルークーラントホールにより、切りくず排出性を向上させました。

EP8100 シリーズ (EP8110/EP8120)

耐酸化性と潤滑性に優れる新開発の(Al,Cr,Si)N 系コーティングと耐摩耗性と高密着性で実績の高い(Al,Ti,Si)N コーティングの組み合わせで、高硬度鋼加工で優れた耐摩耗性を発揮します。

iMX-B3FV

iMX-B2S / iMX-B4S

クーラントホール付多刃テーパラジアスヘッド

従来、ブレード仕上げ加工に使用されてきたソリッドタイプのテーパラジアスエンドミル（トーラスカッタ）と同等の加工が可能で、工具費削減が可能です。

特長

加工時間の大幅な短縮が可能

ラジアスエンドミルを傾斜させて加工すると、楕円状にワークと接触し、作用するR サイズが大きくなるため、カスプハイト（面粗さ）を小さくできます。
カスプハイトを固定し同径のボールエンドミルと比較すると、大きなピックフィード（pf）で加工が可能です。

面取りヘッド

特長

面取りの加工部位別に最適な形状を規格化

鋼ホルダ

特長

経済的な鋼ホルダをシリーズ展開

短い突出しや低切込みなどの加工には、経済的な鋼ホルダをラインナップしました。

切削性能

従来鋼ホルダの3倍以上の工具寿命

iMX-C4FD-C

クーラントホール付き高送り加工用複合ラジアスエンドミル

特長

高能率加工形状

「薄い切りくず」と「長い切れ刃」の効果により高能率で長寿命を実現します。

振動抑制形状

半径方向の切削抵抗が小さくなるため、工具の振動やたわみを抑制することができます。

切削性能

コバルトクロム合金の寿命比較(Ø10)

使用例

顧客使用事例により推奨条件と異なる場合があります。