山崎 和哉

 過去の経験を振り返ると、難削材の加工では、部品を不良にせず、削りきることに集中していた。本加工前の試し削りには、時間をかけて慎重に対応した。最後まで削りきると、ほっと一安心したものである。難削材の中でも、耐熱合金、チタン合金やセラミックスは非常に高価な材料であり、不良品を出してしまうと企業収益に大きく影響を与える。近年、高剛性で複雑な動作が可能な工作機械や耐摩耗性に優れる切削工具の進化が著しい。単に部品を削りきるだけでなく、短時間で多くの部品を生産すること、すなわち、加工能率の向上が求められる。特に、労務費の高い先進国で、高能率加工が重要視されるファクターとなっている。本稿では、難削材の中でも、王道と位置付けられるステンレスとチタン合金、耐熱合金、硬脆材を取り上げ、それぞれの切削加工に最適な切削工具を紹介する。

機械技術(2022年 12月号)掲載

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